なし崩し的拡大

なし崩し的拡大と在留期間の長期化 2018年11月22日付朝日新聞朝刊4面 (入管法改正案に対する立憲民主党・枝野幸男代表の主張のインフォグラフ) 10月18日付の4面でも共産党の小池晃書記局長が同法案をめぐって「人手不足を理由にして、それを…

取り残さない

避難、誰も取り残さない 10月29日付朝日新聞「災害大国」特集の見出し 「取り残さない」。別段おかしいわけではないけれど、自分ではあまりこういう言い方はしない。 この紙面によると、大分県別府市が2016年から「だれひとりとりのこさない防災」と…

参勤交代よろしく

「1社に参勤交代よろしく勤めるのでなく、『少しでも自分を評価してくれる大名のもとを渡り歩く』戦国武士に近いから」 10月28日付朝日新聞1面「折々のことば」 何度か読み返したのだけれど、どうもよく分からない。 戦国武士のように自分を評価してく…

空回ってる

「空回ってる」の用例ゲット。「空回り」という名詞が、動詞化した例ですね。 10月24日の法政大学・尾谷昌則氏のツイッターでの発言から。 漫画「GIANT KILLING」の画像つき。吹き出しに「前半は空回ってる印象だったのに」とある。 「空回…

消化も不良に

ネタがてんこ盛りで、消化も不良になりそうなほど。 10月21日付朝日新聞テレビ番組面「試写室」欄 面白いもので「消化不良に」なら比喩表現だとすんなり読めるのに、「消化も不良に」と「も」の字ひとつ入っただけで胃のこなれ具合が気になってしょうが…

絶望のふち

一度は絶望のふちに立たされた人は、それを信じられる。 10月13日付朝日新聞1面「天声人語」 この場合の「ふち」は漢字で書くとどれなんだろう。 新聞の場合、仮名で書いているのは新聞社設定の表外字・音訓ということが多い。となると「淵」なのか。「…

鷲摑む

お客様の気持ちを鷲摑んだ 2018年8月16日付ほぼ日刊イトイ新聞 「おいしい店とのつきあい方」サカキシンイチロウ 「鷲摑む」。 こうしてみるといろいろある。

知ったかぶる

辛酸(なめこ)さんは大人になると周囲を気にして知ったかぶることがよくあると…… 2018年8月8日付朝日新聞大阪本社版文化文芸面 「チコちゃんの一喝 なぜ人気?」 「知ったかぶる」。 前に「ほとぼる」というのを拾ったことがある。

自分ごと

迷いながらも自分ごととして…… 2018年7月23日付朝日新聞大阪本社版生活面の見出し 少し前は「他人ごと」とか「他人事」というのをどうするかがよく問題になった。 以前は「ひとごと」というのが一般的だった。そしてこの「ひと」を「他人」と書いて読…

「全勝ターン」と「魅せた」

御嶽海 全勝ターン 2018年7月16日付朝日新聞大阪本社版スポーツ面見出し 魅セた 43歳上原無失点 2018年7月15日付朝日新聞大阪本社版スポーツ面見出し 元校閲さんの思い出話。 むかーしむかし、スポーツ新聞から転職してきた同僚に、大相撲初…

対口(たいこう)支援

被災した市町を支援するパートナーの自治体を決め、応援職員を派遣する「対口(たいこう)支援」の枠組みが広がっている。 2018年7月13日付朝日新聞大阪本社版夕刊1面 「被災市町にパートナー 職員ら体制づくり支援」 「対口(たいこう)支援」とは見な…

罵倒を浴びせる

「北朝鮮に激しい罵倒を浴びせつつも……」 2018年7月13日付朝日新聞「社説余滴」欄 これまでなら、校閲が直しそうな言い回し。「激しく罵倒しつつ」とか「激しい罵声・罵言を浴びせつつ」の方がすんなり読めそうだから。 2012年9月22日の「毎日…

「口跡」と「功績」

「本当に功績が鮮やかな方でずいぶん勉強させてもらいました」 2018年7月12日付スポーツニッポン(ウェブニュースから) 7月11日の桂歌丸さんの告別式に参列した桂文珍さんのコメント。 この記事について、ツイッターで「功績」と「口跡」を取り違…

「ほとぼる」

謝罪してほとぼりがさめるのを待つ。そもそも「ほとぼ」っていたのだろうか。 週刊文春2018年7月5日号 宮藤官九郎「いまなんつった」 喫茶店で先週の週刊誌を読んでいて、こんな文章を見つけた。 つい最近、似たようなのがあったのを思い出した。 歩い…

兵庫県球児の今年の漢字は「繋」

発表いたします。兵庫県の高校球児の選ぶ今年の漢字は「繋」でした。 といっても日本漢字検定協会の発表ではなく、清水寺貫主も揮毫しません。朝日新聞第2兵庫県版(6月9~26日付)に、高校野球東・西兵庫大会出場校のチーム紹介があり、それぞれの「チ…

爆音

話題の「爆音映画祭」はうるさいの? 女ひとりでも楽しめるのか行ってみた結果…サイリウム、コスプレ、熱唱など未知の世界が広がっていました!! 「POUCH」2018年6月21日 百村モモ ネットで見つけた記事の見出し。「爆音映画祭」というのはライブ…

火だるま

火だるまが飛びこんだ 2018年5月3日付朝日新聞オピニオン面 「ザ・コラム」駒野剛 米軍の飛行機が墜落して、一般住宅の茶の間にいた住民が被害にあった1977年の事故の記述。「地獄絵図」と筆者は言うが、火のついただるまさんがごろごろ転がってい…

全うの意向

陛下 務め全うの意向 2018年4月30日付朝日新聞大阪本社版1面の見出し この場合、「全う」は「やり遂げること」「完遂」といった意味で、品詞分類するなら名詞ということになる。 手元の小型国語辞典で「全う」を見てみると。 「まっとうする(全うす…